車載ノートPC用の台座をアルミフレームで作成する方法

こちらの記事で、Windows OSのタブレット型ノートPCを車載する方法を書きました。
機種の選定理由や、電源(バッテリーレス)の処理はこちらを参照下さい。
sx99.hatenablog.com


今回はノートPCを載せる台座(テーブル)の作り方について説明します。

スマホ程度の大きさ、重さであれば、カー用品店で売っているスマホホルダーで固定できそうですが、タブレットPCを車載する場合、ある程度剛性が無いと、振動でPCがズレて来てしまうことが予想されたため、アルミフレームで台座となるテーブルを作成しました。

アルミフレームを個人で注文する場合、SUS株式会社か、NICオートテックの2択になると思われます。
個人の注文を受けてくれるのは、この2社ぐらいしかないので。

今回はNICオートテックのアルミフレームを使用しました。NICオートテックの方が、個人の注文に対しても、より多くのラインナップから選択できるので、性能や見た目、拡張性に拘るならNICがお勧めです。
手軽なのはSUS株式会社のG-funというイメージです。


簡単な形状なら、ホワイトボードにイメージ図を書いて、それを基に部品を発注してもいいのですが、
今は3D CADが簡単かつ無料で利用できるので、私は大体3Dモデルを作成して完成イメージを固めてから発注しています。

3D モデルを作成するメリットは、物のサイズ感や剛性感をイメージしやすいのと、発注する際の寸法やブラケットの個数を間違え難いことかなと思います。
アルミフレームを選ぶ際に、フレームの太さ(一辺の長さ)をどうするか悩むポイントかと思いますが、3Dで正しい寸法で形状を見ながら、華奢なのか、ゴツ過ぎる構成なのか、なんとなくイメージして作っています。
計算すれば適切な太さ、長さは出てくるのかもしれませんが、そこまで時間かけてやることもないかなという感覚です。

あと、ホワイトボードのイメージ図だけで発注すると、意外とブラケットの個数を間違えて、あとから追加で発注ってことになるので、そういう意味でも3D CADでモデルを作る方が個人的には安心です。

3D CADは Autodeskの"Fusion 360"を使用しています。個人で非商用利用なら無料で使用できます。無料版は機能制限がありますが、アルミフレームを組む程度なら全く問題になりません。

NICオートテックのホームページからアルミフレームとブラケットの3Dデータをダウンロードして、Fusion 360にインポートしたら、あとは、長さや向きを変えてくっ付けていくだけです。

完成形は以下のような形になります。

無料のフュージョン 360で3Dモデルを作成

車体との固定は、シフトレバーユニットを車体に固定しているボルトと共締めする形で、アルミフレームの下側で固定しています。
PCは上部の円パイプ部に下記のクランプで固定しています。タブレットPCサイズにちょうど良いし、がっちり固定されます。

この構成で、今回の用途としては十分な強度、剛性を得ることができました。
舗装されていない路面を走行しても、がっちり固定されていますし、不安定な感じは全くありません。

アルミフレームの部品代は送料込みで、9,140円でした。


次回は、これまでに車両CANの分析により特定できたCAN id、CAN信号について公開していきます。